オーストラリア留学のすべてがわかる！

高校2年生の夏、まさに周りが大学受験に向けて本気になりはじめたころに、私は長年の夢であった留学を決意しました。決めたのが遅かったこともあり、日本で受験する道はないと考え、思い切ってオーストラリアで高校を卒業する留学を選択しました。

オーストラリアを選んだ理由は、人々が優しくフレンドリーだという話を聞いていたこと、そして単純に暑い夏の気候が好きで、海にいつでも行けるというところに惹かれたからです。

昔から他人と自分を比べてしまうクセのようなものがあり、留学当初は周りの留学生と自分を比べては苦しい思いをしていました。英語ができる留学生を目にするたびに「ああやって友だちをつくれたら」とか「あんなふうに英語が話せたら」と、ストレスを感じていました。そのライバル（？）たちのおかげで、英語力が身についた部分もあります。でも今思えば、人によって成長の速さはちがいますし、できる範囲で努力すれば結果はついてくるので、比べる必要はなかったと感じています。
英語力が伸びるのと比例して友だちも増えていき、そのたびに「がんばってよかったな」と思えました。はじめは友だちができず、ホームルームの時間に、つたない英語で現地の生徒に話しかけ、一生懸命にネイティブの友だちをつくろうとしたことを覚えています。

留学を通して自分が成長できたと感じるのは、やはり柔軟性が格段に上がったことです。オーストラリアで高校生活を送る中で、異なった意見やさまざまな考え方を持つ人々と交流し、「世界には自分とちがったおもしろい考えを持つ人がたくさんいるんだ」ということを知りました。それと同時に、「これまでは保守的で小さな頭で物事を見てきたんだなぁ」ということにも気づかされました。

今では世間や周りに惑わされず、自分が正しいと思った道に突き進んでいける勇気が持てるようになりました。それが、今回のオーストラリア留学で得られた多くの経験の中で、最も大きな財産になるかなと感じています。