カナダ留学のすべてがわかる!

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渡航準備と生活

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パスポートの申請

パスポートは、ビザを申請するときに必要で、学校への入学申請時にもパスポートのコピー提出を求められる場合があります。持っていない人は出発6か月前までに取得しましょう。パスポートを持っている人は、滞在予定期間を含む有効期限が十分に残っているかをチェック。残りの期間が1年未満の場合は、新しいパスポートを取得しましょう。書類をそろえてパスポート申請窓口に申請すると、受理票(受領証)が渡されます。申請時に知らされる「旅券交付日」以降に、受理票と手数料を持ってパスポート申請窓口に行けば交付されます。申請から交付までは通常1週間程度かかります(土・日・休日を除く)。

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国際学生証をつくる

国際学生証は、国際的に統一・認知されている学生身分証明書(International Student Identity Card=ISICカード)。ISIC カードを持っていると、博物館や美術館、映画・演劇鑑賞など、さまざまな場面で割引や特典が受けられます。大学生協のほか、ユースホステル協会や一部の留学サポート団体でも入手できます。30歳以下で学生ではない人には「国際青年証(IYTCカード)」があり、ISICカードと同じように身分証明書として使え、割引も受けられます。自分で持っているデバイスに「ISICアプリ」をインストールすれば、バーチャルカード機能を使って、情報を提示することが可能になります。料金は2,200円。

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航空券の手配と注意点

学校とコース開始日、滞在先などが決定したら航空券を予約します。滞在先の空気に慣れるためにもコース開始の1週間くらい前にカナダに入れる便を選びましょう。航空券には、正規運賃の航空券と正規割引の航空券、格安航空券の3種類があります。それぞれ特徴と条件が違うので、留学のタイプや期間に合わせて選ぶようにしましょう。日本からカナダへは、エア・カナダやJAL、ANAなどの直行便があります。たとえばエア・カナダは、東京-バンクーバー、カルガリー、トロント、モントリオール線が運航しています。(フライトスケジュールは予告なく変更になる場合があるため、詳しくは予約時に確認しましょう)。

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海外旅行保険に加入

留学先でのアクシデントや病気は、不安や心細さで精神的にも負担が増え、人によっては帰国しなくてはならないこともあります。また、海外の病院の治療費や入院費は想像以上に高額です。さらに長期留学生の場合は、多くの学校がカナダの医療保険に加入することを義務づけています。カナダの医療保険は、事前に加入できないため、必要な場合は到着後すぐに手続きをしましょう。現地での保険が適用されるようになるまでの間は、日本で入っている保険でカバーします。医療保険に加入しないと、留学できない州が多いため注意しましょう。保険会社によってサービス内容や緊急時の対応などに違いがあるので、事前に調べてから加入します。カナダ留学ガイド2023に掲載されているジェイアイ傷害火災保険も参考にしてみてください。

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荷物の送付と持参

日本からカナダに送付する物は、電化製品や本など、すぐに使用しないものです。持参する物は、搭乗と入国に必要な機内手荷物、到着後すぐに必要とする生活用品など。ただし、機内に持ち込める荷物や食品には制限があるため注意しましょう。

  • 生活用品
    歯ブラシ、スキンケア用品、日焼け止めなど、身体に使う消耗品は現地の製品が合わない場合もあるため、日本から持参しましょう。ホームステイや学生寮に滞在する場合は最低限の物はそろっており、ベッドも机もあります。フラットに住む人は、生活に必要な物を買いそろえてから入居します。
  • 常備薬
    カゼ薬や胃腸薬などは、飲み慣れた薬を持っていると安心です。持病のある人は、日本のかかりつけの医者に英文の処方せんを書いてもらいましょう。体調が悪くなったときにカナダの医者に見せれば適切な処置をしてくれます。
  • 学用品
    おすすめなのは電子辞書。ただ、故障したときに困るため、携帯に便利な英和・和英のポケット版の紙の辞書も持参します。また、日本語で書かれた専門書・参考書も重宝します。
  • 衣類
    カナダの学生はカジュアルな格好が多いです。Tシャツ、ジーンズ、スニーカーが学生のポピュラー・ファッション。セーターやコートなどの防寒着は、必要に応じて送ってもらいましょう。衣類をカナダで購入する場合は、サイズに注意して買うようにしましょう。
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携帯電話・スマートフォン

留学先で携帯電話(スマートフォン)を持つ場合には、以下の3つの方法があります。

❶ 海外で使用可能な携帯電話を日本から持参する
❷ カナダで購入・契約する
❸ プリペイド式の携帯端末を購入する

購入はもちろん、レンタルやプリペイド式の場合でも、さまざまな会社が携帯電話のプランやサービスを提供しているので、自分の使用頻度などを考えて決めましょう。また、どのような場合でも、保護者や関係者をはじめ、ホストファミリーや寮の責任者、学校の先生、信頼できる友人などに自分の電話番号を伝えておきます。

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ノートパソコン

留学生の必需品ともいえるノートパソコン。授業のレポートやリサーチのためのインターネットの利用など、多くの場面で必要になります。カナダで購入した場合は、日本語環境に設定できるか確認します。パソコンを含め、日本製の電化製品を持参する場合は、カナダの電気事情を知っておきましょう。カナダの電圧は110~120ボルトで、周波数は60ヘルツ。プラグ形式は日本と同じAタイプ。現地で日本の電気製品を使うときは変圧器(コンバーター)が必要です。

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滞在先の種類

  • ホームステイ C$900~C$1,200/月(基本的に食事付き)
    英語力の上達だけでなく、カナダ人の習慣や考え方などを知る絶好の機会となるホームステイ。カナダに住む一般家庭で家族の一員として生活するため、家事の手伝いや門限など、その家庭のルールを守ることが求められます。留学生を受け入れているほとんどの学校には、ホームステイ先を紹介する専門スタッフがいて、手配のシステムが整備されています。ほとんどの学校が、入学申請時に希望を出せば出発前までに受け入れ先の家族を紹介してくれます。
  • 大学寮 8か月でC$9,000~C$15,000(食事付き)
    ほとんどの大学がキャンパス内か近くに寮(または学生アパート)を持っています。ほとんどが1~2人部屋で、必要最低限の家具が備えてあります。寮には世界各国の留学生が生活しているため、自然にコミュニケーションをとることができます。学生寮は入学申請時に大学の学生課に入寮希望を出し、空きがあれば確保してくれます。学校が夏休みや学期休暇に入ると閉鎖される寮が多く、この期間はホームステイをすることになります。
  • アパート C$900~C$1,300/月 この他に食事代、電話代、電気代などが必要(家具付き1部屋)
    18歳以上の留学生は、個人でアパートを借りたり数人でシェアしたりすることができます。ただし、シェアをする人は事前にルームメイトと費用の支払いなどについて話し合っておきましょう。ルームメイトは、学校に相談すれば掲示板にはり出してくれたり学生を紹介してくれたりします。自力でアパートの契約をする場合は、条件にしっかり目を通します。特に注意してほしいのが、Deposit(敷金)について。細かく調べて納得してからサインをします。
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銀行口座と送金方法

長期留学生が現地で生活費のやりくりをする場合、銀行口座を開いて日本から送金してもらう方法とインターナショナル・キャッシュカードを利用する方法があります。銀行口座を開く場合にはパスポートとお金を持って銀行に行き、受付で銀行口座をつくりたいことを伝えると手続きしてくれます。海外送金の方法は、郵便局や外国為替を取り扱う金融機関の窓口から留学先の銀行口座へ送金するのが一般的です。インターナショナル・キャッシュカードは国内ではキャッシュカードとして使え、海外でも日本の普通預金口座から現地通貨が引き出せるのが特徴。毎回手数料がかかりますが、多くのATMで24時間365日利用できます。

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カードをつくる

海外留学生活でのお金の支払いは、現金とクレジットカードの両方をうまく使いこなすのがコツです。クレジットカードは身分証明にもなり、現金を持ち歩かなくても支払うことができるため、18歳以上の場合は用意しておきましょう。また、必要な分だけ入金しておき、海外のATMでドルを引き出すことができる海外専用プリペイドカード「キャッシュパスポート」も便利です。

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留学前の英語の勉強法

「留学」というのは、英語を使って生活していくということです。カナダでの日常生活や学校にスムーズになじむには、早い時期から英語が少しでも理解でき、より多く話せたほうがトクです。留学を決心したら、その時点から英語力をつけるように努力しましょう。映画を英語で観たり、ラジオの英語放送などを聴いたりして聴覚を英語に慣れさせましょう。また、見た物を声を出して英語で表現してみます。声を出すときには正しく伝えるための発音も大事です。発音のマスターには、モノマネがいちばん。英字新聞などを読んで、英語の文章に慣れておくことも大切です。留学前の英語の勉強は、どんなにやってもやり過ぎということはありません。カナダで留学生活を満喫するためにも、きちんと英語力をつけて留学しましょう。

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カナダ到着後

留学先の学校に行く

カナダに着いたら、留学する学校に実際に行ってみましょう。学校までの交通機関や混雑状況、所要時間などが確認でき、不安や心配も少なくなります。カレッジや大学などに進学留学する人は、事前に留学生オフィスがどこにあるかを確かめておくと、登校初日に戸惑わなくて済みます。寮ではなく、学外にアパートを借りる予定の人は、そのときに留学生オフィスで相談しましょう。


住む街を散策する

これから自分が住む街の雰囲気、環境などを知ることも大切です。最寄りの駅やバス停をはじめ、郵便局、銀行、スーパーマーケット、レストランやウォーク・イン・クリニック(24時間営業のクリニック)など、日常生活の中でよく利用する場所をチェックしましょう。また、通学に電車やバスを利用する人は、実際に乗ってみて、チケットの買い方やマナー、車内の雰囲気、所要時間などを確認おきましょう。


滞在先のルールをチェック

ホームステイ先、学校の寮の規則や決まりを確認しておくことも大事です。最初に確認しておかないと、ホストファミリーやルームメイトとのトラブルの原因になりやすくなります。たとえば、食事の時間、シャワーやトイレの使い方、洗濯、消灯時間、門限などをはじめ、特に共有スペースや電気機器についてのルールは、ホストファミリーやルームメイトとのトラブルの原因になりやすいので、最初にきちんとチェックしておきます。言葉が伝わらない場合は、紙に絵を描いたりしてコミュニケーションをとってみましょう。


病気のときは…

病気になったときは、まずホストファミリーや学校のスタッフに相談します。病院はほとんどが予約制。カナダではカゼや腹痛のような軽い症状のときは、それぞれの家庭や学校のホームドクターに診察してもらいます。また、24時間営業しているウォーク・イン・クリニックでも、予約なしで診察を受けることができます。症状が重いときや専門的な検査、治療などを必要とするときは、ホームドクターから専門医を紹介してもらうことになります。ホームステイをする人は、ホストファミリーがお世話になっているホームドクター、寮やアパートで生活している人は学校の先生などに紹介してもらいましょう。また、日本語が通じる病院も探しておきます。救急車を呼ぶ(有料)場合は、電話で911をダイヤルしてオペレーターに「救急車を呼びたい」と伝えましょう。


在留届を提出

外国に3か月以上滞在する日本人は、その地域を管轄する日本国大使館または総領事館に、氏名をはじめ、パスポート番号、連絡先などを記載した「在留届」の提出が必要です。在留届を出しておくと、留学生は日本政府の行政サービスや緊急連絡が受けられます。カナダに3か月以上留学する人は、在カナダ日本大使館または総領事館に在留届を提出しましょう。


安全を最優先に

カナダに着いたら、警戒が必要な場所を学校のカウンセラーやホストファミリーに聞いてみましょう。留学中は、どんなときも「安全を最優先」にする生活と行動を心がけることです。

就学許可証の延長手続き

カナダ滞在が就学許可証の有効期限を超える可能性が出たときは、就学許可証の延長手続きをしなければなりません。申請についての詳細は、カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)のウェブサイトで確認しましょう。一定の条件を満たしていればオンラインでの申請が可能です。それ以外は郵送申請となります。申請には通常2か月程度かかるといわれているので、延長が確実になったら早めに手続きをしましょう。

Guidebook

カナダ留学ガイド2024

カナダ大使館の協力を得て、恵文社が発行している「カナダ留学ガイド2024」には、より詳しい留学情報が掲載されています。無料で送付しています。