カナダ留学のすべてがわかる!

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カレッジ・大学学部留学

カレッジ・大学学部留学
カナダの大学の教育レベルや質の高さは国際的に評価されており、世界中から留学生が集まっています。大学のほかに、多数の公立や私立のカレッジがあり、職業訓練コースや大学編入コースが提供されています。また、大学とカレッジの両方の性格を備えたユニバーシティ・カレッジや私立の専門学校もあります。

カナダの高等教育のシステム

カナダには州立と私立(少数)の大学があり、ほとんどが学位取得課程のほかにもコースを持っています。大学に進学するには、直接入学する方法と、公立カレッジの大学編入コースを修了し、大学に編入する方法があります。カレッジには、大学編入コースのほかに幅広い分野の知識と実践的なスキルを習得できる職業訓練コースがあります。カレッジには、100万人のフルタイムの学生と27万人のパートタイムの学生が通っているといわれています。

ケベック州のカレッジ

ケベック州の初等・中等教育は11年間あり、他の州に比べて1年間短いため、大学に入るにはカレッジの卒業資格が必要になります。この資格を取るためのカレッジはCÉGEP(セジェップ)と呼ばれ、大学進学コースと職業訓練コースを提供しています。

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公立カレッジの特徴

カナダの公立カレッジは地域に根差しており、雇用人材の育成と成人教育の機関として、テクノロジーから創作芸術まで幅広い分野にわたり、研修や就職に関係するプログラムを提供しています。入学基準は大学よりも多少低く、少人数クラスで対話方式の授業が行われています。就職に結びつく実践的なカリキュラムが組まれており、常に最新のビジネスや産業をもとに編成されています。多くのカレッジが学生に経験を積ませることを重要視しており、キャンパスで勉強しながら実社会で実習できる実践的プログラム(Co-op program)を用意しています。公立カレッジを修了すると、サーティフィケート(Certificate)あるいはディプロマ(Diploma)が取得できます。

ブリティッシュ・コロンビア州では、2年間で必要単位を取得すると準学士号が取れます。オンタリオ州やアルバータ州には、「~College」と呼ばれる学校のほか、「~College of Applied Arts & Technology」、「~College/Institute of Technology & Advanced Learning」と呼ばれるカレッジがあり、4年間のプログラムで応用学位を出す学校があります。

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カレッジの入学条件

高校卒業資格とTOEFL iBT 71~80またはIELTS 6.0~6.5程度の英語力が必要で、入学選抜試験はありません。英語力が基準に満たない学生は、カレッジ付属の英語コースか提携する語学学校で英語力を高めてから正規コースに入学します。

公立カレッジのコース

大学編入コース

カレッジで1年または2年間の勉強をし、大学の2年次または3年次に編入するためのコース。編入するには、大学が要求している成績と単位数を取得する必要があります。州ごとに編入システムが異なるので、コースを選ぶ際は大学への編入が可能かどうか確認しましょう。ブリティッシュ・コロンビア州では単位交換制度が確立しているため、州内の大学への編入がスムーズにできます。

職業訓練コース

1年間のサーティフィケート・コース、2年間以上のディプロマ・コースがあり、幅広い分野の知識と実践的なスキルを習得することができます。4年間で職業に直結した応用学位が取れるコースや、大学院レベルの資格が取れるコースを提供しているカレッジもあります。

 

大学の特徴

カナダには約100校の学位授与権を持つ高等教育機関(ほとんどが公立)があり、通常4年で修了に必要な単位を取得できる学士号課程のほか、ディプロマやサーティフィケートといった学位以外の修了資格が得られる1~3年のコースを持っているところが多くあります。

カナダの大学は9月に新学期がはじまり、翌年の4月または5月に終わります。2学期制または3学期制をとっており、入学時期は2学期制の大学が9月と1月、3学期制の大学は9月・1月・5月に入学可能。多くの大学が休み中の5~8月に受講できるプログラムを提供しています。

大学によっては大学院博士課程まで備え、高度な研究活動を行っており、学部・大学院レベルの幅広いプログラムを提供しています。ほとんどのキャンパスが都市部にあり、充実した設備が整っています。また、大学間で密接なネットワークが築かれており、社会の最新の情報を反映させた質の高い教育が行われています。

学士号(Bachelor’s Degree)

州や学科によって異なるが、修了に必要な単位を取得するまでに通常4年かかります。修了までの年数は、コースや学生の能力によって異なります。3年課程の単位を取得すると一般学士(General Pass Degree)、さらに4年課程の単位を取得すると優等学士(Honour’s Degree)を授与する州もあります。また、4年課程を修了してもBachelor’s Degreeであって、Honour’s Bachelorでないプログラム(学位)もあり、そのほかにもさまざまなタイプがあるのため、事前によく調べておきましょう。

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大学の入学条件

入学選抜試験はなく、おもに高校の成績と英語力で合否が決まり、エッセイや推薦状などは通常は必要ありません。大学や専攻によっては高校で特定科目の履修が条件になる場合もあるので、大学に問い合わせましょう。必要な英語力の目安は、TOEFL iBT 88~100、 IELTS 6.5~7.0程度。英語力が入学基準に満たない学生は、大学付属の英語コースまたは提携語学学校で英語力を高めてから正規コースに入学する方法もあります。

休学・認定留学

日本の大学または大学院に在籍しながら、カナダの大学生活を経験し、専門分野を探求したい人には1年間だけの“休学・認定留学”がおすすめです。このプログラムは専門分野を中心に知識の幅を広げる貴重な機会になっており、高い人気を集めています。1年間限定で、カナダの大学でカナダ人学生はもちろん、他国の留学生といっしょに授業が受けられます。カナダの大学で得た単位が、在籍している日本の大学で認定される場合もあるため、在籍大学に確認してみましょう。

私立の専門学校

私立の専門学校(Vocational Schools)は、業界の動きを見ながらプログラムの内容やカリキュラムを組んでおり、各学校が特色を持っています。小規模の学校が多く、コースの種類は豊富で、レベルも質も高い内容の授業が期待できます。専門学校の種類も豊富で、ビジネス、ホテル、コンピューター、ファッション、デザイン、旅行業、飛行機操縦士、料理、美容師などがあります。

カナダで働きたい!という人は…

大学やカレッジ等の高等教育機関に在籍し、有効な就学許可証を持つ留学生は、学期中は週に20時間、休暇中はフルタイムで働くことができる。配偶者やコモンロー・パートナーも留学期間に合わせたオープン・ワークパミットの取得が可能。また、留学生は就学修了後にPGWPを申請し、オープン・ワークパミットを取得してカナダで働くことができる。詳細は、カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)のウェブサイトを参照してください。

授業料の目安

【カレッジ】C$14,000~C$20,000/年
【大学学部】C$17,000~C$50,000/年(州や大学、専攻で大きく異なる)

もっと詳しく知りたい方は、カナダ政府カナダ留学公式サイトから調べることが出来ます。

カレッジ・大学学部留学に役立つウェブサイト

Guidebook

カナダ留学ガイド2024

カナダ大使館の協力を得て、恵文社が発行している「カナダ留学ガイド2024」には、より詳しい留学情報が掲載されています。無料で送付しています。