英語を学ぶ
多民族国家であるアメリカには、英語を母国語としない人のために開設された英語研修機関が数多く存在し、長い歴史と伝統があります。英語研修は、一般的にESL(English as a Second Language)と呼ばれます。大学付属の英語研修機関、大学キャンパス内の私立の英語学校、単独の私立の英語学校があり、さまざまなアクティビティが用意されています。
英語学校の
種類と特徴
アメリカの英語学校は、「大学に付属している英語研修機関」「大学のキャンパスを借りて民間の会社や組織などが運営している私立の英語学校」「単独の私立の英語学校」の3つのタイプに大別されます。
大学に付属している英語研修機関では、大学への進学準備や大学進学後に必要になるカレッジ・スキルを中心に勉強します。上級レベルになると、大学の授業を聴講することが可能で、限定科目の履修もできます。大学の施設や寮を利用できる学校が多いです。
大学のキャンパスを借りて民間の会社や組織などが運営している私立の英語学校では、大学進学準備コースに加え、一般英語やビジネス英語などのプログラムも提供しています。キャンパスを提供している大学への進学準備コースを持つ学校が多く、全米各地の大学進学にも対応しています。キャンパス内の私立英語学校も、大学の施設を利用できる場合が多いです。
単独の私立の英語学校は短期(2週間~)でも受講できるコースがあり、通年いつでも入学できる場合が多いです。一般英語やビジネス英語に加え、大学への進学準備コースやTOEFL対策クラス、入学手続きサービスを提供している学校もあります。さまざまなコースを組み合わせるなど、柔軟なプログラムがあります。
英語学校のコースの種類
一般英語コース
最も王道といえる英語を身につけるためのコース。語学学校で「読む・書く・聞く・話す」のスキルを総合的に学習します。1~4週間の短期から、2か月~1年以上の長期間まで、さまざまなプログラムがあります。はじめにレベルごとにクラス分けされるため、ビギナーレベルから上級者まで学習できます。
進学準備コース
大学や大学院などへの進学を目指す人が対象のコースです。総合的な語学力はもちろん、読解やレポート、論文の書き方、リサーチの方法など、大学で学ぶためのスキルを習得することができます。規定の成績でコースを修了すると、提携している大学にTOEFLやIELTSのスコアを提出せずに進学できる場合もあります。
条件付き入学コース
学業成績などの大学入学条件は満たしており、英語力だけ不足している学生が受講するためのコース。TOEFLなどの英語能力試験の受験をせずに、提携する大学への入学が許可されます。
試験対策コース
国際的に広く認められているTOEFL、IELTS、GRE、GMATなどのテストのスコアアップや合格を目指す人が対象のコース。進学準備英語コースの中で、オプションとして受講できるものもあります。
ビジネス英語コース
ミーティングや商談、プレゼンテーション、社交術、電話対応など、ビジネスの場で使える語学力を習得するコース。専門職や特定分野で必要になる高度な語学力を身につけたい人に最適なコースです。受講にはある程度の語学力が必要になります。エグゼクティブ対象の集中コースでは、少人数の集中的なコースで、個別指導が含まれる場合もあります。
サマーコース
夏に開講される短期語学プログラムです。期間は1~4週間で、小・中・高校生を対象としたジュニア向けと、18歳以上が対象の大人向けのプログラムがあります。ジュニア向けは、午前中に英語を学び、午後は観光・文化体験・アクティビティに参加します。大人向けは、TOEFLコースやビジネスコースなど、アカデミックなコースを開講している学校もあります。
英語プラスアルファコース
英語のレッスンにプラスして、スポーツやアクティビティ、趣味、専門分野、インターンシップ、ボランティアなどが体験できるコースです。アメリカならではのユニークなジャンルのプログラムもあります。
休学・認定コース
大学生が大学を休学して、アメリカの大学に留学するコース。前半は語学力をUPし、後半は大学の授業を受けます。在籍中の日本の大学が協定を結んでいる大学への留学なら、取得した単位を卒業単位として認定してくれる制度もあるので、在学校に確認してみましょう。