ニュージーランド留学のすべてがわかる!

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小・中・高校で
学ぶ

ニュージーランドには公立・私立合わせて2,500以上の小・中・高校があり、約95%が公立校です。先進国における15歳の生徒の学習到達レベルを調査するPISA(Programme for International Student Assessment)では、ニュージーランドの学校教育システムが常に高評価を得ています。小・中・高校、幼児教育施設の調査は政府教育評価局(ERO)によって実施・公開されています。

乳幼児教育

ニュージーランドで乳幼児教育というと、就学年齢に達していない乳幼児(0~5歳児)に対する幼保一体教育を意味します。乳幼児教育に関するものはニュージーランド教育省が一括管理しており、多種多様な乳幼児教育施設が、国の統一指導要領「テファリキ(Te Whāriki=マオリ語で「縦横に編む、敷物」の意)をもとに、子どもたちの個性を伸ばすための教育を提供しています。提供している乳幼児教育サービスの種類も多く、利用する保護者の数も増加していて、現在ニュージーランドの3~5歳児のほとんどが、何らかの幼児教育を受けています。

小学校

まず、ニュージーランドでは学年のことをYearと呼びます。6~16歳までが義務教育期間として定められており、通常の場合は子どもが5歳の誕生日を迎えると、日本の小学校にあたるプライマリー・スクール(Primary School)に入学します。プライマリー・スクールのクラスの生徒数は、通常は教師ひとりにつき20人前後です。新学期は1月下旬~2月上旬に始まり、12月中旬に終了します。ニュージーランドの小学校では「自信と積極性を身につけ、人とのつながりを大切にする教育」という方針のもとに、デジタルスキルを身につけるためのICT教育も行われています。Year 8まで一貫教育を行っているプライマリー・スクールのほか、地域によってはYear 6修了後に2年制のインターメディエイト・スクール(Intermediate School)へ進むことも可能です。インターメディエイト・スクールでは、中学校に進む準備として専門科目の学習を開始し、幅広くバランスのとれたカリキュラムで学ぶことができます。

中学・高校

プライマリー・スクールを修了すると、セカンダリー・スクールに進学します。セカンダリー・スクールはYear 9~13(通常13~18歳)までで、日本のような中学・高校の区別はありません。セカンダリー・スクールは全国共通の指導要領に準拠していて、入学資格や履修コースなどは全国でほぼ同じシステムです。ニュージーランドでは、英語、芸術、保健体育、外国語、数学・統計学、理科、社会、技術の8つの学習分野が設けられています。留学生も含め、Year 11~13の生徒はニュージーランドの全国共通資格試験であるNCEA(National Certificate of Educational Achievement)を受験します。校内評価と学年末試験の組み合わせで成績が評価され、それぞれの受験をクリアすると、上級課程の進路選択ができるようになります。NCEAは日本・アメリカ・イギリスを含めた海外大学への進学の際にも考慮されます。

入学条件

10歳未満の留学には保護者(親や親戚等で学校が認めた人)との同居が必要。10歳以上であれば単身留学が可能。中学・高校留学に必要な学力は、5段階評定で平均3.0以上が目安。公立・私立問わず留学できる。本人のやる気や現地の生徒と親しくなれるかどうかなど、性格的資質も重要な査定ポイント。

高校生の交換留学

交換留学は、現役高校生が対象の異文化体験や国際交流を目的とした1学年間(約9か月)のプログラム。交換留学中にニュージーランドの学校で取得した単位は、学校長の判断で36単位を限度に日本の学校でも認められます。交換留学プログラムでは、ボランティア(無償)家庭に家族の一員としてホームステイしながら、その家庭の学区にある公立高校に通学します。ホームステイ先では、ホストファミリーとコミュニケーションをとり、トラブルにならないようルールや習慣についてしっかり確認しておきましょう。高校生の交換留学プログラムについては、個人で直接申し込むことができないので在籍校か留学サポート団体に問い合わせましょう。

留学生用の英語コース

ニュージーランドでは、留学生を受け入れることのできるほとんどの小・中・高校が、校内でESOL(English for Speakers of Other Languages)と呼ばれる「留学生のための英語教育コース」を提供しています。初級レベルの英語力しかなくても、ESOLのクラスを中心に履修し、現地のセカンダリー・スクールで学ぶことができます。Year 11以上の学年になると授業の内容も高度になり、NCEA対策の勉強も始まるので、かなりの英語力がないと本科への編入学を認めない学校も。必ずしも自分の年齢に合わせた学年に入学することにこだわらず、余裕のある留学プランを設定しましょう。ニュージーランドのセカンダリー・スクール修了後、日本の大学へ出願する学生が増えています。ニュージーランドの国立総合大学に出願する際は、NCEAレベル3の修了が条件となります。これに従い、日本の教育機関の多くもNCEAレベル3の修了を出願条件に指定しています。ニュージーランドのセカンダリー・スクールへ留学して日本の大学受験を考えている人は、大学の出願資格を事前に確認しておきましょう。

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