大学・大学院留学
和田 奈穂実さん
- 留学期間:2015年9月~2019年3月
- 留学した学校:国立台湾師範大学
- 滞在方法:学校の寮(1年間)→マンション(2年半)
- 授業料を除いた生活費:約4~5万円
大学生時代の後悔をきっかけに台湾留学
私が留学しようと思ったのは、大学生時代に部活動をしていたために、しっかりと中国語の勉強ができなかった「後悔」がきっかけでした。社会人になってからも中国語の勉強を続け、本格的に学びたいことが明確になったため、台湾の大学院受験を決意しました。
台湾を留学先に選んだ理由としては、大学の夏休みに淡江大学へ短期留学していたこともあり、日本からも近く、台湾のドリンクスタンドも好きで(笑)…ただ、いちばんの理由は台湾史を学びたいという思いからでしょうか。
私は台湾史を専門にした大学院に在籍していたため、おもに台湾史を学んでいました。台湾史とひと言にいっても、オランダ時代から現代まで約400年の歴史があり、その時代によって台湾を統治していた国も違うため、時代ごとに台湾史のおもしろさが感じられました。私を含め在籍していた日本人留学生は、日本統治時代(1895-1945年)をテーマにした論文を書くことが多かったと思います。大学院生活の後半1年半は、ひたすら論文を書いていました。根を詰めて論文執筆に集中していたため、極度の蕁麻疹に何度も襲われ、救急外来によく駆け込んでいました。
留学中いちばん楽しかった思い出は、台湾に近い東南アジアの国々にひとり旅に行ったことです。台湾からだと大体3~5万ほどで旅行でき、良い社会勉強になったと思います。
台湾留学を通して学んだのは、自分の伝えたいことはしっかり伝える、溜め込まないということ。私は昔から物怖じしない性格でしたが、さらにそれが加速しました(笑)。
台湾留学は楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいます。これから台湾へ留学する人は、台湾で自分が何を学びたいのかよく考えてください。また、実際に留学したら台湾人の友達をたくさんつくってください。
私は日本に帰国後、外資の航空会社に入社しました。即座に返答するほどの中国語力が求められますが、やりがいのある毎日を送っています。
大学学部留学
谷井 研輔さん
- 留学期間:2015年9月~2019年7月
- 留学した学校:淡江大学
- 滞在方法:学校の寮(1年間)→アパート(3年間)
- 授業料を除いた生活費:約5万円
中国語を特技にしたいと考えて台湾留学
「周囲の人に堂々と話せる特技を持ちたい」そう思い、海外大学への進学を決めたのが高校3年生の夏でした。海外に行って外国語を話せるようになることは、だれにでもわかりやすい特技になると考えました。
台湾の大学を進学先に選んだ理由は、ふたつあります。ひとつは、「中国語の将来性」を感じたからです。これからの時代、中国語圏の人とのビジネスは必要不可欠だと考えました。もうひとつは、小学生のころに旅行で行った台湾がとても楽しかったからです。台湾の人が親切に話しかけてくれたのを今でも覚えています。
留学当初は、異国での寮生活や中国語での授業など、とても大変でした。ですが、台湾でできた友だちが私を助けてくれました。遊びに行くときにいつも私を誘ってくれたり、おすすめのご飯を紹介してくれたりと、いつも気にかけてくれました。「なんて台湾の人たちは優しく、温かいんだろう」と感じました。彼らがいなければ、私の台湾での留学生活はガラッと変わっていたと思います。
このような台湾の友だちとのふれあいを通して学んだのは、異文化を理解する大切さです。生まれ育った家庭や地域などでも、人間一人ひとりの考え方は変わってきます。それぞれの価値観の違いを受け入れて、その違いがあるからこそすばらしいと留学を通して思えるようになりました。それは相手が外国人であっても、日本人であっても大切なことだと思います。このような留学で学んだことや中国語を活かして、世界を舞台に戦っていける社会人になりたいと思っています。
台湾に留学できたことは、私の人生の中でいちばんの誇りです。中国語や英語を習得できたのはもちろん、人に優しくすることの大切さを学ぶことができました。
これから台湾に留学する人は、 FacebookやInstagramで台湾人の友だちをつくってから出発するといいかもしれません。