台湾留学のすべてがわかる!

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渡航準備と生活

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台湾に留学するには、さまざまな手続きや手配をすることなります。
パスポートの取得はもちろん、留学の条件によっては、中国語テスト受験やビザ手続きが必要です。
そのほか、保険や留学中のお金の管理など、どんな準備が必要なのか紹介しましょう。

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プランニング

まずは、自分がどのようなプランで台湾に留学するのかを決めましょう。プランの決定には、さまざまなツールから情報を収集するのが重要。本誌やウェブサイト、SNS、雑誌や書籍などで情報を得ましょう。また、自分が持っている疑問を直接相談することも大切です。自分の周りの留学経験者を探したり、公的機関や学校などで開催されている留学イベントに参加したり、留学サポート団体のカウンセリングを受けてみて、いろいろな質問をぶつけてみてください。

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学校・地域選び

留学のプランが決まったら、行きたい地域と何を勉強したいのかを考えましょう。留学先の学校を決めるときに注目したいのは、その地域の特徴や気候、費用、自分が勉強したいコースがあるかどうかなど。本誌でも学校をいくつか紹介しているので、参考にしてみてください。よく考えて、自分に合った学校・コースを探しましょう。

渡航準備と生活

パスポート取得

パスポートを持っていない人は出発6か月前までに取得しましょう。すでにパスポートを持っている人は、滞在予定期間を含む有効期限が十分に残っているかをチェック。残りの期間が1年未満の場合は、新しいパスポートを取得しましょう。書類をそろえてパスポート申請窓口に申請すると、受理票(受領証)が渡されます。申請時に知らされる「旅券交付日」以降に、受理票と手数料を持ってパスポート申請窓口に行けば交付されます。申請から交付までは通常1週間程度かかります(土・日・休日を除く)。
外務省ウェブサイト

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ビザを取得

日本の国籍を持っている場合は、ビザの申請なし(ノービザ)でも最大90日間台湾に滞在することができます。そのため、90日以内の短期で台湾に留学する人はビザ申請の必要はありません。ただし、ノービザの場合は現地での滞在延長ができないため、滞在が90日以上になる可能性がある人は「停留ビザ」を申請します。また、大学留学や長期語学留学で180日以上滞在する場合は、「居留ビザ」が申請できます。どちらのビザも1度出国すると失効する「シングル」と何度も出入国が可能な「マルチ」の2種類があります。ほかにも、ワーキングホリデー・ビザで留学することも可能。自分の留学プランに合わせて、最適なビザを選ましょう。


台北駐日経済文化代表処のウェブサイトで最新のビザ情報をチェック
台北駐日経済文化代表処のウェブサイト

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航空券の手配

ビザを取得し、滞在先などが決定したらすぐに航空券の予約をします。滞在先の雰囲気に慣れるためにも、コース開始の1週間くらい前までに台湾に入れる便を選びましょう。航空券には、正規運賃の航空券と正規割引の航空券、格安航空券の3種類があります。特徴や条件などが違うため、自分の留学のタイプや期間に合わせて選びます。機内に持ち込める荷物や液体類などには制限があります。また、手荷物のサイズや預ける荷物の重量についても規定があるため、利用する航空会社のウェブサイトなどで確認しましょう。日本から台湾桃園国際空港までは、直行便で東京(成田・羽田)から約4時間です。

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海外旅行保険への加入

6か月以上の滞在の場合、台湾の国民健康保険「全民健康保険」に加入します。台湾滞在が6か月経つまでの間は、病気やアクシデントに備えて、必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。留学先でのアクシデントや病気は、不安や心細さで精神的にも負担が増え、人によっては帰国しなくてはならないこともあります。保険会社によって、現地でのサービス内容や緊急時の対応などにも違いがあるので、事前によく調べてから加入しましょう。
海外留学保険 TIP JAPAN
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国際学生証の取得

国際学生証は、国際的に統一・認知されている学生身分証明書(International Student Identity Card=ISIC)。ISICを持っていると、博物館や美術館・映画・演劇鑑賞など、さまざまな場面で割引や特典を受けることができる。なお、30歳以下で学生ではない人には「国際青年証(IYTCカード)」があり、ISICカードと同じように身分証明書として使うことが可能で割引も受けられる。自分で持っているデバイスにISICアプリをインストールすれば、バーチャルカード機能を使って情報を提示することが可能。取得に必要な費用は2,200 円。

カードをつくる

便利なカード

海外留学生活でのお金の支払いは、現金とクレジットカードの両方をうまく使いこなすのがコツです。クレジットカードは身分証明にもなり、現金を持ち歩かなくても支払うことができるため、18歳以上の場合は用意しておきましょう。また、必要な分だけ入金しておき、海外のATMで現地通貨を引き出すことができる海外専用プリペイドカード「キャッシュパスポート」も便利です。

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銀行口座と送金

長期留学生が現地で生活費のやりくりをする場合、銀行口座を開いて日本から送金してもらう方法とインターナショナル・キャッシュカードを利用する方法があります。銀行口座を開く場合には、お金を持って銀行に行き、受付で銀行口座を作りたいと伝えると手続きしてくれます。海外送金の方法は、郵便局や外国為替を取り扱う金融機関の窓口から留学先の銀行口座へ送金するのが一般的。インターナショナル・キャッシュカードは国内ではキャッシュカードとして使え、海外でも日本の普通預金口座から現地通貨が引き出せるのが特徴。毎回手数料がかかりますが、多くのATM で24 時間365 日利用できます。

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携帯電話・スマートフォン

留学先で携帯電話(スマートフォン)を持つ場合には、以下の3つの方法があります。

❶海外で使用可能な携帯電話を日本から持参する
❷台湾で購入・契約する
❸プリペイド式の携帯端末を購入する

購入はもちろん、レンタルやプリペイドの場合でも、さまざまな会社が携帯電話のプランやサービスを提供しているので、自分の使用頻度をよく考えて決めましょう。

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ノートパソコン

授業のレポートやリサーチのためのインターネットの利用など、多くの場面で必要になるノートパソコン。台湾で購入した場合は、日本語環境に設定できるか確認しましょう。台湾の電圧は110ボルトで周波数は60ヘルツ。プラグは日本と同様にAタイプのものが多く、パソコンだけでなく日本国内用(100ボルト)の電気製品も、ほとんどがそのまま使用可能です。多くの場合、電源コード(プラグ)や製品本体には使用できる電圧・周波数が書いてあるので、チェックしましょう。もし、電圧や周波数が異なる場合は、変圧器を使用します。なお、ノートパソコンは故障を防ぐために渡航時に持参し、機内に持ち込みましょう。

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荷物の送付・持参

日本から台湾に送付する物は、電化製品や本など、すぐに使用しないもの。持参する物は、搭乗と入国に必要な機内手荷物、到着後すぐに必要とする生活用品などです。ただし、機内に持ち込める荷物や食品には制限があるため注意しましょう。

  • 生活用品
    歯ブラシ、スキンケア用品、日焼け止めなど、身体に使う消耗品は現地の製品が合わない場合もあるため、日本から持参しよう。学生寮に滞在する場合は最低限の物はそろっており、ベッドも机もある。
  • 常備薬
    カゼ薬や胃腸薬などは、飲み慣れた薬を持っていると安心できる。持病のある人は、日本のかかりつけの医者に英文の処方せんを書いてもらうこと。体調が悪くなったときに台湾の医者に見せれば適切な処置をしてくれる。
  • 学用品
    おすすめなのは電子辞書。ただし、故障したときに困るため、携帯するのに便利なポケット版の紙の辞書も持参しよう。また、日本語で書かれた専門書・参考書も重宝する。
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入国審査

台湾の空港に到着すると、入国審査があります。外国人専用(持非中華民國護照旅客)のカウンターに並び、パスポート、入国カード、入学許可書、ビザなどを提示します。入国審査のあとは、ターンテーブルで出発時に預けた荷物を受けとりましょう。

滞在先までの道のり

留学サポート団体や学校のスタッフ、ホストファミリーなど、出迎えを頼んだ場合はきてくれた人を探します。頼んでいない人は公共交通機関で滞在先へ。台湾桃園国際空港からは、台北市内までMRT桃園空港線で最速約35分、空港バスなどで約1時間。台北松山空港から台北中心部までは、バスで約20分。高雄国際空港から高雄市内までは、MRT・バス・タクシーでおよそ20分かかります。

滞在先のルールを確認

寮やホームステイ先、学生アパートなどに着いたら、シャワーやトイレなどの共用スペースの使い方、食事の時間や門限などを確認します。ファミリーやルームメイトと言葉が通じない場合は、紙に書いて説明してもらうなど、うまくコミュニケーションをとりましょう。大学の寮の場合は、「国際寮」という留学生で構成されているものや「男子寮・女子寮」のように性別で分けられているものなど、いくつかタイプがあります。多くの場合、入学前に寮のタイプを選ぶことができます。個人でアパートやマンションを契約する場合、台湾の物件は基本的に1年契約なので注意しましょう。

在留届を提出

外国に3 か月以上滞在する日本人は、その地域を管轄する日本国大使館または総領事館に、氏名をはじめ、パスポート番号、連絡先などを記載した「在留届」を提出しなければなりません。在留届を出しておくと、留学生は日本政府の行政サービスや緊急連絡を受けることができます。アメリカに3 か月以上留学する人は、在アメリカ日本大使館または総領事館に在留届を提出しましょう。
外務省(在留届電子届出システム「ORRnet」)

お金

台湾の通貨は台湾元。略称は元(ユェン)。ニュータイワンドル(NTDollar)、圓(ユェン)とも表記され、口語では塊(クァイ)と呼ばれることもあります。硬貨の種類は、1元、5元、10元、20元、50元。紙幣の種類は、100元、200元、500元、1000元、2000元。

お金

駅やバス停、郵便局、銀行、スーパーマーケットなど、日常生活で利用する場所をチェックします。また、通学に電車やバスを利用する場合、チケットの買い方や所要時間などを確認しておきましょう。台北の場合、市内の移動にはMRT(都市鉄道)が便利。約5分ごとに運航しており、料金も安いです。街を歩いてみれば、治安の良さや衛生面、人々の温かさなどに気づくことができます。

パスポートやカードの紛失

もしパスポートをなくしてしまったら、最寄りの「台湾出入国及移民署」に届け出て、早急に再発給の手続きをとります。短期滞在の人や緊急帰国の必要がある場合は、「帰国のための渡航証」が発行されます。紛失時のパスポート発給手続きには、発給申請書のほか、盗難届、戸籍謄本(抄本)、警察等からの証明書、写真2枚(タテ4.5㎝×ヨコ3.5㎝)などが必要です。クレジットカードなどをなくしたら、できるだけ早く発行会社に連絡をとります。再発行を希望する場合は、念のため警察の紛失届け受理証を持って行くこと。警察への届け出を行う際は、パスポートの提示が求められます。

どんなときも安全を最優先に

台湾の治安が良いといっても、日本と同様に、夜になると警戒心が必要な場所があります。渡航先に着いたら、近づかないほうがいい場所を学校のカウンセラーやホストファミリーに聞いておきましょう。また、知らない土地で生活する場合、その土地の環境や習慣に馴染み、治安に関する状況を見極めるまでは、警戒する気持ちを忘れないようにしましょう。外国に行ったら、「自分の身は自分で守る」のが基本です。

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