台湾留学のすべてがわかる!

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台湾留学事情 2020-2021

実際に台湾に留学すると、どんな学校生活が待ち構えているのか。
今回は、台湾に留学して帰国したばかりの大学生3人に、最新の台湾留学事情を聞いてみました!

現在、法政大学の経営学部経営学科に通う4年生。2016年9月~2017年6月まで、台湾中山大学社会学部に留学。

平野里奈さん

現在、法政大学の経営学部経営学科に通う4年生。2016年9月~2017年6月まで、台湾中山大学社会学部に留学。
現在、法政大学の法学部国際政治学科に通う4年生。淡江大学華語センターに3週間留学(夏季短期語学留学)。

原内俊典さん

現在、法政大学の法学部国際政治学科に通う4年生。淡江大学華語センターに3週間留学(夏季短期語学留学)。
現在、法政大学の経営学部経営学科に通う4年生。2016年9月~2017年6月まで、淡江大学企業管理学科に留学。

重盛南美さん

現在、法政大学の経営学部経営学科に通う4年生。2016年9月~2017年6月まで、淡江大学企業管理学科に留学。

—まずは台湾を留学先に選んだ理由を教えてください。

平野 もともと台湾に興味があり、漠然と「台湾に行きたい」と思ったのが最初のきっかけでした。その流れから、中国語をマスターしたいと思いました。
重盛 私の場合は、以前2週間の短期留学で淡江大学に行き、「ここで学生として過ごしてみたい」という思いがあったので、他の国や学校は考えていませんでした。
原内 台湾留学をした大学の先輩にすすめられたのがきっかけでした。留学前は「你好」と「謝謝」しか話せなく、台湾に行って初めて中国語に触れました。授業料・寮費・食事込みで3週間15万円と、費用が安いことも魅力的でした。

—台湾での留学生活について教えてください。

原内 僕が通った淡江大学の華語センターでは、月~木曜日に文法や発音の授業、金曜日はスクールトリップがありました。アプリを使って発音の練習をしたり、パワーポイントで授業を進めたり、IT技術を多く取り入れていました。また、台湾の歌の練習やスピーチもしました。
平野 台湾の歌は中国語の授業で必ずやりますね。
重盛 私もやりましたー。歌うと結構覚えますよね。私は最初は中国語に自信がなかったので、前期は英語で授業を行っているクラスをいくつか履修しました。淡江大学は英語にも力を入れているので、中国語だけでなく、英語でも単位が取れます。そのほかに、中国語の授業を月~金曜日まで1日2時間受けていました。


平野 私が通った中山大学では、午前中は中国語センター、午後は中国語で行われる学部の授業を受けました。学部では日本とは比べものにならない量の課題が出され、毎週追われていました。台湾人の学生でも、泣きながら授業を受ける人もいたそうです。
重盛 私も中国語が上達した後期には、中国語で行われる経営学や中国文化の授業を取りました。やっぱりレポートとかが膨大で、寮でも勉強していました。
原内 僕の寮は結構ルールが厳しかったですね。朝7時30分に台湾のヒット曲で起こされたり、酒類の持ち込みが禁止されていたり…その分、勉強に集中できてよかったですけど。4人部屋で、全員日本人でした。
重盛 私は前期は女子寮、後期は国際寮に入っていました。女子寮では各部屋に台湾人がひとり入るように配慮されていて、国際寮では韓国人2名、インドネシア人1名と生活しました。国際寮には食堂がなかったのですが、淡江大学の周辺には飲食店がたくさんあったので、ほとんど外食で済ませていました。夜市や屋台があり、大学生のための「ユニバーシティ・タウン」が広がっていました。
平野 都会は違いますねー。中山大学は山や海に囲まれる自然豊かな場所なので、キャンパスを歩いていると猿やリスに頻繁に遭遇します(笑)。外食できる店はないので、食事はキャンパスにある食堂で全部済ませていました。部屋は4人部屋で韓国人がひとり、日本人が3人でした。
原内 僕も淡江大学でしたが、学校の寮で3食出たので、外食にはあまり行かなかったです。ご飯と好きなおかずを盛るビュッフェ形式でした。「美食の台湾」と呼ばれるだけあって、学食での食事もどれもおいしかったです。


重盛 台湾では朝食も外食で済ませるのがふつうで、定番は「蛋餅」という日本でいうお好み焼きみたいな台湾料理やおかゆですね。100~150円くらいでした。
平野 安いですよね。蛋餅のほかにも定番といえば「豆漿」という豆乳に「油條」という揚げパンをつけて食べる料理もおいしいです。
原内 タピオカミルクティーの店も多いですね。通りに何軒もあって、「またタピオカミルクティー?」と日本人にとっては珍しい光景でした(笑)

—台湾の都市の印象や言葉の違いを教えてください。

平野 台北は都会で、商業施設やオフィスビルが密集しています。高雄は田舎町で昔ながらの建物が並んでいたりして、雰囲気は台北とは違いますね。
重盛 台南は、日本統治時代の建物がまだ残っていて、日本でいう京都のような雰囲気が漂っています。
平野 あと、地域によって使っている単語の違いや訛りはありますが、基本的な中国語は同じです。もちろん、中国本土の人ともコミュニケーションをとれます。
原内 中国で話されている中国語もさまざまで、違いがあります。語学学校では、「台湾華語」と呼ばれる台湾人が話す中国語を勉強します。中国で主流の「普通話(プートンファ)」と比べて字は多少違いますが、会話するには支障ありませんね。

—台湾留学に持って行くといい物を教えてください。

原内 僕は今なら、日本で流行っている物や日本のアニメグッズを持って行きますね。
平野 台湾では、日本のドラマやアニメが非常に人気ですよね。
原内 基本的には親日なので、多くの台湾人がアニメやドラマを含めた日本の文化に興味を持ってくれます。日本人が台湾に留学するひとつのメリットは、現地の人に興味を持ってもらえることだと思います。
重盛 あと虫対策は大事ですよね。私はタンスや洋服の防虫グッズや、ベッドの下に敷くダニ取りシートも持って行きました。台北は雨が多いので、湿気とりも重宝しました。

—最後に、台湾留学を考えている人へのアドバイスをお願いします。

原内 日本と台湾の歴史を勉強してから、留学することをおすすめします。歴史の知識があると、楽しく台湾について知ることができると思います。
重盛 台湾のどこに行っても日本統治時代の話はよく出てきますね。台湾を知るには「臺灣吧-Taiwan Bar」という動画をおすすめします。台湾の歴史をアニメーションでわかりやすく解説してくれ、中国語の勉強にもなります。
平野 留学では、勉強だけではなく遊ぶことも大切です。私も友だちづくりや異文化体験に重点を置いていました。これから留学する皆さんも深く考えすぎず、まずは楽しむことを念頭に、思い切って飛び立ってほしいです。