【体験記】ニュージーランド|中学高校|自分で考えること
井上 惣一朗さん
クライストチャーチ
Christ’s College
ニュージーランドの授業は「自分で考えて行動する」ことが重視されています。単に教科書の内容を覚えるのではなく、自ら調べ、考え、発表する機会が多くあります。
たとえば、音楽の授業では自分で作曲をする課題があり、苦戦しながらも、自分で何かをつくる楽しさを実感しました。また、体育のバドミントンの授業では、グループごとに「どんなスキルを磨きたいか」を決め、そのスキルを向上させるための練習メニューを計画し、実践後に振り返るという流れで進められました。
このように、自分たちで考えながら学ぶスタイルがとても新鮮で、日本の授業とはまた違った魅力があります。
また、宗教文化比較や近代世界史などの社会の授業を通して、現地の生徒が自国の政治や世界情勢に深い関心を持ち、明確な意見を発言していることに驚かされました。日本では知識を記憶することに注力してきましたが、自分の考えを持つことはしてこなかったと気づかされ、日本について深く学び直したいと思うようになりました。
辛かったのは、言語の壁から、友人ができてもどうしても表面的な付き合いしかできず、常に孤独を感じていたことです。それでも、そのさみしさをうまく芸術活動に昇華させることで、なんとか乗り越えてきました。
最後の半年間ステイ先が一緒だった留学生とは、唯一言語の壁を超えたコミュニケーションができ、毎日夕食時に話すのがとても楽しかったのを覚えています。
留学は、想像している何倍も大変なものだと思いますが、それを乗り越えた先にしかない学びや出会いが必ずあります。
どんなに苦しくても、とにかく行動し続け、諦めないこと。この精神性は、私が留学を経験したからこそ学べた大切なことです。
留学経験は、将来のあなたにとっても大きな支えになってくれると思います。
