カナダ留学レポート|Vol.1
カナダに到着しました!
みなさまはじめまして。今年の8月末からカナダ・バンクーバーの大学に通っているユウカです。
こちらに到着して1ヶ月が経ったのですが、全く実感が湧きません。毎日ゆったりしているような、とても慌ただしく過ぎていくような、変な心地です。
カナダは最近雨季に入り、毎日しとしととザーザーの中間のような具合で雨が降っています。山も海も近いのですでにかなり寒く、東京ではなかなかないような濃霧が見られます。

学校近くの景色。この日は雨は降っていませんでしたが、とにかく霧がすごかったです。
私が海外に行きたかった理由
さて、今回は初回のレポートということで、私がどのような経緯で今ここにいるのかについて書いてみようと思います。
そもそもなぜ、海外大学に進学しようと決めたのか。
大きな理由の1つは、「いわゆる“普通”ではない特殊な選択をしたかった」からです。そのため、日本の大学や企業に所属する自分の姿を全く想像できませんでした。一方で、私はかなりの心配性で、口では大きなことを言いながらも実際は二の足を踏んでしまうタイプです。そんな性格に危機感を持ち、自分を変えていくためにも、負荷の高い挑戦を少しずつ繰り返し、自信をつけていこうと考えました。
英語学習や国際志向への支援に関しては、私は本当に恵まれていると言わざるを得ません。
東京生まれ、東京育ち。大学附属の小学校に通い、インターナショナルスクールではないですが、国際系の中高一貫校に進学をしました。周囲の友人は帰国子女ばかりで、英語で行われる授業も多く、海外大学進学への支援体制も国内トップレベルで整った環境でした。
中高6年間、国際バカロレア(IB)のカリキュラムであるMYPとDPを履修し、無事に修得。その過程で、机にかじりつくタイプの英語学習はほとんどしていないながら、カナダでの生活に大きな不自由はない程度の英語力は獲得することができました。
資金面での工夫と進学先選び ~ 合格までのあれこれ
一方、問題だったのは資金面です。
中学の時点で親とは「まあ、大学は海外だよね」という認識を共有しており、多額の学費がかかることは理解してくれていると思っていたので、奨学金を取ることはあまり考えていませんでした。
実際私は一人っ子でしたし、父の収入はそれなりに多かったので、計算上はうまくいくはずでした。しかし、高校3年の春、家庭で色々と問題が発生し、奨学金なしで海外大を目指すことは不可能になってしまいました。
海外大進学のための大きな奨学金を得るには、非常に高い能力や課外活動・研究活動の実績が求められるのはもちろんのこと、米英の一流大学しか対象になっていない場合も多いのが現状です。
私は奨学金は使わない前提で動いてたため、課外活動はしていませんでしたし、アメリカやイギリスの選択肢はなかったため、多くの奨学金は諦めざるをえない状況でした。
ただ、そこで日本の大学に進むという選択肢は考えられず、どうしよう…と焦っていたところ、バンクーバーに2年間住んでいた親友から「カレッジで学費を浮かせるのはどう?」と提案してもらいました。
調べてみると、カナダ・ブリティッシュコロンビア州には、州が認定したカレッジ(2年制大学)での修得単位をユニバーシティ(4年制大学)の単位に変換できる制度があること、カレッジでの教育水準はユニバーシティとほとんど同等とみなせるほど高い上、学費も半額程度で済むことがわかりました。
そこで、タイムリーにお茶の水で開催されたカナダ留学フェアに参加し、現在通っているカレッジの日本人スタッフと出会いました。その学校に進学するのを決めたのは、もちろん色々な理由がありますが、そのスタッフが本当に信頼できる方だったことが大きいです。その後も疑問点や用意しなければならないことに関してメールでやり取りを重ね、12月初めに出願、3日後には合格の連絡をいただきました。(出願は全てオンラインで、必要事項に回答した後、学校の成績書類や英語資格の成績証明、パスポート等をアップロードするだけで完了です)。
ギャップタームを有効的に使うことができました
ちなみに、高校の授業が終わってからは7ヶ月ほど空白期間(ギャップターム)ができたので、皇居近くの外資系ラグジュアリーホテルで毎日(本当に毎日!)働いていました。それまでアカデミックな英語にしか触れておらず、英語での日常会話には苦手意識が強かったのですが、スタッフもゲストも英語話者が多いここでの生活のおかげでかなり克服できたなと、カナダに来た今実感しています。
現在は、カナダでテスト勉強の真っ最中
一応州内トップの大学への編入を目指しているので、1年後にはまた受験がやってきますし、GPA(成績の通算平均点のようなもの)をかなり高く維持しなくてはなりません。そんなわけで、今は絶賛、迫り来る中間テストの恐怖に抗っている最中です(笑)。
次回は渡航前後のこと、初めて学校に行ってみてどうだったかなどを書けたらと思っています。驚くことばかりで、着いた当初はかなりショックだったり不安だったりしたのですが、今振り返るともうすでに面白く思えているので、書くのがちょっと楽しみです。
それでは、バンクーバーの港の景色でお別れとしたいと思います。次回のレポートを楽しみにお待ちいただければ嬉しいです!

スタンレーパークから見たウォーターフロント。

【ユウカさん | プロフィール】
返済不要・給付型【海外留学奨学金 “link”】の第1期奨学生。
2024年3月に高校を卒業し、カナダ・バンクーバーへ留学中。
留学期間のさまざまなできごとをコラムとして海外留学ガイドへ不定期掲載しています。
留学期間は、2024年8月〜2026年6月までを予定。