台湾留学のすべてがわかる!

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台湾留学事情 2019-2020

実際に台湾に留学すると、どんな学校生活が待ち構えているのか。今回も、台湾に留学した3人の先輩に、最新の台湾留学事情を聞いてみました!

現在、法政大学のキャリアデザイン学部に通う3年生。2017年9月~2018年9月まで、実践大学国際ビジネス学部に在籍。

長谷川 歩果さん

現在、法政大学のキャリアデザイン学部に通う3年生。2017年9月~2018年9月まで、実践大学国際ビジネス学部に在籍。
現在、法政大学のキャリアデザイン学部に通う2年生。法政大学のプログラムを使って、5日間台湾の会社でインターンシップ。

三浦 直矢さん

現在、法政大学のキャリアデザイン学部に通う2年生。法政大学のプログラムを使って、5日間台湾の会社でインターンシップ。
立命館大学の文学部日本史研究学域卒業。2018年8月に立命館大学の夏季短期プログラムに参加し、淡江大学に2週間留学。

山田 智理さん

立命館大学の文学部日本史研究学域卒業。2018年8月に立命館大学の夏季短期プログラムに参加し、淡江大学に2週間留学。

—まずは台湾を留学先に選んだ理由を教えてください。

山田 もともと中国語圏に留学したいと思っていました。そんなとき、日本でアルバイトをしていたデパート先に、台湾人の家族連れが訪れて、話が弾んだことがきっかけです。

長谷川 英語と中国語を習得したかったからです。台湾の大学の中には、ETP(English Taught Program)という、授業をすべて英語で行うコースもあります。一度に2か国語マスターできることが魅力的でした。

三浦 法政大学で、台湾人留学生と交流する機会が多くあり、「台湾」に縁を感じました。キャリアデザイン学部の選択必修科目で、台湾への研修プログラムがあったので、おもいきって参加しました。

—台湾での留学生活について教えてください。

山田 私が通った淡江大学の華語センターでは、初日にクラス分けテストを行い、月~木曜日に文法や発音の授業、金曜日はフィールドワークがありました。アプリを使ったり、ゲーム形式で授業を進めたり、楽しく学習できる雰囲気でした。宿題は、単語の暗記や台湾の歌の練習がありました。クラスは少人数で、私のときは日本人7人、ドイツ人2人、シンガポール1人の10名でした。

長谷川 私が留学した実践大学の国際ビジネス学部の授業は、すべて英語で行われます。学生は、欧米やヨーロッパ圏からの英語のネイティブスピーカーがほとんどでした。授業はとてもユニークで、企業の社長が授業を教えてくれます。実践的に営業方法や経営について学び、プレゼンテーションで発表するという、かなりハードな授業でした。休日も復習や発表の準備で忙しかったので、たまに大学内にあるジムに行って、リフレッシュしていました。

三浦 僕は留学ではなく、「Papago遊学村」という会社で5日間インターンシップをしました。YouTubeで台湾華語を勉強できる動画を配信したり、SNSを使って台湾の情報を発信したりしていました。滞在先は元智大学の学生寮で、台湾人ひとり、日本人3人の4人部屋でした。食事は毎日外食で済ませていて、朝食だと1食200円くらいです。とても安いですよ。定番は、豆乳と「蛋餅(ダンピン)」です。

山田 私も淡江大学内の学生寮に入りました。食事は3食、学食で済ませていました。最初、台湾独特の匂いに戸惑いがあって、慣れるのに時間がかかりました。でも、食事はどれもおいしかったですよ。大学周辺には、スーパーや小売店があって、入寮日に台湾人学生が引率してくれて、みんなで日用品を買いにいきました。

長谷川 授業中はずっと英語を使っていたので、中国語に触れるために台湾人しかいない寮に入りました。6人部屋で私以外、全員台湾人でした。「中国語オンリー」な環境を選んだことで英語と中国語の両言語を習得できたと実感しています。もともと中国語はまったくわからなかったので、始めは苦しいこともありましたが、ジェスチャーでなんとか乗り切りました。

—台湾の都市の印象や言葉の違いを教えてください。

三浦 各都市によって、雰囲気は全然違います。台北は、商業施設やオフィスビルが密集していて人口も多いです。台南は、落ち着いた雰囲気です。

山田 高雄は、日本でいう下北沢や原宿のようなサブカルチャーが発達している都市です。おしゃれなカフェや図書館があったり、インスタ映えするウォールアートがあったり、歩いているだけでワクワクしました。

長谷川 言葉の違いは、南部に行けば行くほど「台湾華語」と呼ばれる台湾人が話す中国語を使う人が多いです。しかし、台湾の公用語は中国語「普通話(プートンファ)」なので、中国本土の人とも問題なくコミュニケーションをとることができます。

三浦 語学学校では、「台湾華語」を勉強します。字や発音は多少違いますが、会話するには支障ありません。

—台湾留学に持って行くといい物を教えてください。

長谷川 寮では、洗濯物を干す個人スペースが特に設けられていないので、洗濯ヒモを持って行くといいと思います。

山田 私は、ポケットティッシュですかね。台湾では、トイレットペーパーが備え付けられていないトイレもあるので。あとはエコバッグ。台湾のレジ袋は、基本的に有料です。

三浦 だいたいの物は現地で調達できます。値段は高いけど、日本の商品が売っている店も多いですよ。僕は「台灣等公車」という交通アプリをダウン ロードすることをおすすめします。このアプリで電車や公共バスの路線図、時刻表、 料金などがわかるので非常に便利です。

—最後に、台湾留学を考えている人へのアドバイスをお願いします。

三浦 語学習得で一番効率的な方法は、その国のネイティブスピーカーとたくさん話すことだと思います。台湾にいるからこそ、生の中国語に触れる機会がたくさんあるので積極的に中国語を使ってほしいです。それが相手に伝わったときのうれしさや達成感も味わってほしいですね。最近、「呷飽沒 (ジャバーブェ)」という台湾語の言葉が若者の間で流行っています。直訳すると「ご飯食べた?」という意味なのですが、この言葉をあいさつで使うと一気に距離が縮まります。みなさんもぜひ使ってみてください!

長谷川 何事もインプットしたことをアウトプットするように日々心掛けていました。「今日はこの言葉を使おう」と決めて、お店に行って物を買うとか、メニューを注文するとか。私の授業はすべて英語だったので、中国語もマスターするにはいかに自分を中国語の環境に置くかということを考えていました。

山田 台湾料理や文化を楽しむことも大切です。私は、日本では馴染みのない「鴨血(ヤーシエ)」という台湾料理に恐る恐る挑戦して、食べてみたら意外とおいしかったということがありました。出された料理を「美味しい」と言って食べると、台湾人もうれしい気持ちになりますし、そこから会話が広がります。台湾の習慣や文化を柔軟に受け入れて楽しむということは、現地の人と仲良くなれるひとつのツールでもあると思います。