ホームステイで困らないために。
保護者が出発前に確認すべきこと
ホームステイは生活習慣の違いを学べる一方、食事、門限、家事、通学、通信などの小さなズレが、大きなストレスになることがあります。大切なのは「よい家庭に当たること」だけではなく、ルールと相談手順を事前に確認することです。
相性よりも、条件・対話・変更手順を確認する
ホームステイの満足度は、家族構成や家の広さだけでは決まりません。本人が生活ルールを理解し、困っていることを伝えられること、必要な場合に滞在先を変更できることが重要です。ニュージーランドの留学生受け入れにはCode(服務規程)があり、学校は留学生の滞在と安全をサポートする責任を負います。ただし、食事内容、洗濯、インターネット、部屋、送迎などの具体的なサービスは、学校やホストファミリーの契約によって異なります。
食事は「3食付き」の中身まで聞く
たとえば、ホームステイ費に1日3食を含むと案内している場合でも、朝食や昼食は自分で用意する方式、平日は弁当用の材料が提供される方式など、家庭によって運用が違う場合があります。確認するのは、朝食・昼食・夕食の提供方法、休日の食事、食べられない物、アレルギー、宗教上の制限等の特別食です。特別食には追加料金が設定される学校もあります。好き嫌いと医学的な制限を分けて伝え、英語で一覧を用意しましょう。
部屋と設備、ファミリールールの確認
本人専用の部屋があるか、机・暖房・寝具・収納・インターネットがどう用意されるかを確認します。暖房の使い方や電気代に関する家庭ルールも聞いておくと安心です。シャワーを使っていい時間、洗濯の頻度、Wi-Fiの利用、スマートフォンの夜間使用、鍵の管理などは、日本の家庭とは違う可能性があります。
ホストファミリーの一員として生活する
ホームステイでは、食器を片付ける、部屋を整える、家族行事へ参加するなど、一定の役割を求められることがあります。これは、共同生活の一部です。一方で、家事の負担が過大、食事が十分でない、プライバシーが守られない、差別的な発言があるなど、不適切な状態を我慢する必要はありません。本人が「文化の違い」と「相談すべき問題」を区別できるよう、出発前に具体例を話し合っておきましょう。
通学と放課後の行動を確認する
ホームステイ先から学校までの距離だけでなく、徒歩、バス、乗り換え、暗くなる時間、交通費を確認します。部活動や校外活動で帰宅が遅くなる場合、誰へ連絡するのか、ホストファミリーの送迎があるのか、公共交通を使うのかも重要です。休日にひとりで外出できる範囲、門限、友人宅への宿泊、旅行の許可などは、家庭と学校のルールに従います。本人と保護者が日本の感覚だけで判断せず、到着後にルールを言葉で確認します。
合わないときの変更は、早めに相談する
生活上の小さな違いは、話し合いで改善することがあります。しかし、本人が怖さを感じる、健康に影響が出る、約束された条件が守られない場合は、すぐ学校へ相談します。変更手順は学校ごとに異なります。最初に担当者が双方へ確認するのか、緊急避難先があるのか、追加費用や返金がどうなるのかを出発前に確認してください。
日本の家族との連絡ルールを決める
毎日の細かな不満をすべて日本へ伝えると、保護者が不安になり、本人も現地で解決する機会を失うことがあります。一方、重大な問題を「心配をかけたくない」と隠すこともあります。出発前に、①本人がまずホストへ相談すること、②言いにくい場合は学校担当者へ相談すること、③安全や健康に関わる場合はすぐ日本の保護者にも連絡すること、という順序を決めておきましょう。
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