Imperial College London:超名門!英国唯一の理系専門大学に通う現役生が教えてくれました。
学校の様子
Imperial College Londonはオックスフォード大学、ケンブリッジ大学と並ぶイギリスを代表する超名門校で、科学、工学、医学、ビジネスの分野に特化した理工系専門の大学。サンデー・タイムズ誌2022ではロンドン1位、THE世界大学ランキング2022ではヨーロッパ3位に選ばれています。 「革新性」「学力」「卒業生の雇用率」はすべて世界トップレベルで、毎年世界各国から優秀な学生がImperialに集まります。

イゴール さん

ユキ さん
Q. なぜインペリアルを選びましたか?
理系分野の科目しかない大学なので、研究に集中できる環境だったからです。僕は元々F1が好きで、工学に興味がありました。工学と一口に言ってもさまざまな分野がありますが、その中でも広い視野で学ぶことができる機械工学を選びました。
高校生の時から生物に興味があり、病気や怪我に必要な医薬品について研究して世界中の人々を助けたいと思い、生物医科学を学んでいます。インペリアルの医学分野は世界トップクラスで、最先端の技術や研究に触れることができるのはとても魅力的でした。また、キャンパスは世界中の学生が集まる都市、ロンドンの中心にあるので他大学の学生とも交流できるチャンスがあったからです。
Q. 授業/学習スタイルについて
講義、研究、ワークショップ、チュートリアルが組み込まれています。研究やワークショップは、温度や圧力を測ったり実際にモノを作ったり実践的な授業です。チュートリアルは15~20人の小人数クラスで行われ、講義でわからなかったことを質問したり、他の学生といっしょに学んだりして知識を深められます。最初の2年間は、流体力学、熱力学、応力解析など工学の幅広い分野を学ぶことができます。3年目からはその中でも自分の興味や学びたい分野に絞って、さらに学びを深めていけます。
私の授業は、Team-based Learningというグループワーク形式で進められます。事前に、授業トピックが渡され予習をしたうえで、チームメンバーとディスカッションをしたり問題を解いたりして理解を深めていきます。また、週1回は朝から夕方まで研究室に籠ってガンや遺伝子についての実験を行っています。
Q. インペリアルの好きなところ・ ユニークな点
イギリスの大学の多くは3年間で学士号を取得しますが、インペリアルでは4年間で修士号(Integrated Master’s Degree)を取得できるところです。また、卒業まで5年かかりますが、学生として企業で1年間働けるインターンシップにも参加できます。
私のコースでも製薬会社や研究室で働けるインターンシップの機会があり、コースの単位として認定されます。実際の仕事現場で得られる経験と卒業後すぐに仕事に活かせる知識やスキルが同時に身につくので一石二鳥です。また、4年目にはビジネススクールでマネジメント分野を学ぶこともできるので、製薬会社や研究所の経営に携わりたい人にはおすすめです。他にも、他大学と比べて実験に費やす時間が多いことや医学サークルが充実していることも魅力です。
夏休みに提携大学で研究経験を積む国際共同研究プログラム(IROP)や、大学の研究者として実際の研究プロジェクトに取り組むことができる学部生のための研究機会プログラム(UROP)もあります。
Q. コロナ禍の学生生活は?
昨年はすべての授業がオンラインで行われました。ワークショップは今年から再開される予定です。オンライン授業でも、キャンパス内の図書館は使えたので勉強できる環境があってありがたかったです。
昨年はすべての授業がオンラインで行われました。ワークショップは今年から再開される予定です。オンライン授業でも、キャンパス内の図書館は使えたので勉強できる環境があってありがたかったです。
Q. 勉強以外の生活について
インペリアルの水泳チームに入って、大会に出たりトレーニングをしたり本格的に取り組んでいます。また、インペリアルの寮に住みながら、1年生の世話や寮のイベントを計画・運営をする学生サポーターを担当しています。
私はインペリアルの日本人コミュニティに入っているので、毎月日本人学生との飲み会に参加しています。インペリアルとイギリスの他の大学の日本人学生との交流を楽しんでいます。
Q. ロンドンのお気に入りの場所
キャンパスから徒歩5分の場所にあるハイド・パークです。昨年はコロナでなかなか遊びに行けなかったので友達とハイド・パークに行ってのんびり過ごしました。現在はほぼ通常の生活に戻っていて、ナイトクラブに行くこともできます。
オックスフォードストリートやウエストフェィルドというショッピングセンターです。週末など時間がある時に友達と行きます。コロナ前の生活に戻って、ロンドンの学生生活を満喫しています。クリスマスの時期はオックスフォードストリートのイルミネーションがとても綺麗です。
インペリアルに入学するための準備
まずは、高校の勉強に真面目に取り組み、良い成績を収めるよう努力しました。卒業の1年くらい前から進路カウンセラーに相談したり、大学の情報を集めたりしました。運よく、インペリアルの担当者が来日する機会があったので、情報収集や直接質問をすることができました。あと僕の場合、国際バカロレアを取得したり、Engineering Admissions Assessmentというイギリスの大学で工学系分野を志望する人のための試験を受けたりしました。工学試験は、過去問があるので何度も繰り返して対策しました。
「志望動機書」と学校の先生からの「推薦状」に多くの時間をかけました。志望動機書には「なぜイギリスの大学で学びたいのか」「どれくらい生物医科学へ興味があるか」などを4000字で表現します。自分をアピールする大事な書類なので何度も添削したのを覚えています。高校2年生から進路について考え始め、インペリアルの入学要件をウェブサイトやパンフレットで確認し、コース要件を満たす成績を取るように頑張りました。
インペリアルが定めたStandardまたはHigherのレベルに達する必要がある(レベルは専攻によって異なる)。以下の英語能力試験などが認められており、いずれも高いスコアが求められている。
▪ Duolingo:全体115点以上(各105点以上)
▪ IELTS アカデミック:全体6.5 (各6.0以上)
▪ TOEFL iBT:全体92点 (各20点以上)
▪ PTE Academic:全体62 点(各56 点以上)
※すべてStandard レベルの場合
日本の学力試験は認められていないので、GCE-Aレベルや国際バカロレア(IB)を受ける必要がある。専攻にも異なるがAレベルでA*A*AまたはAAA、国際バカロレアで全体38~42点(関連科目の評価6〜7)が求められています。
▪英語力や成績だけでなく、志望動機書や推薦状も合否の判定材料になります。
▪入試課では、経験豊富な担当者が提出された願書を総合的に評価します。
▪書類審査が合格した学生は、面接に進みます。
▪合否の結果はUCASから確認します。
Q. 最後にメッセージをお願いします
インペリアルは、研究に没頭できるトップレベルの研究室や最先端の設備が整っているので理系分野の学びを深めたい人にはオススメの大学です。みなさんといっしょに学べることを楽しみにしています!
自分が何に興味があるのか、どんな分野を学びたいのか、しっかりと自己分析することが大切です。しっかりと自分を知ったうえで理系分野で学びたい人はぜひインペリアルに来てください!