NEW輔仁大学:学科紹介

1925年にカトリック系の総合大学として北京に設立され、1961年に台湾・新北市に再設立された輔仁大学。110以上もの学士、修士、博士プログラムを提供し、現在2万6,000人の学生が在籍する。そのうち約1,100名が海外からの留学生だ。国際的な大学としても知られ、世界各地に445以上の提携校、海外インターンシップの機会、留学生対象の奨学金など、留学生にとっても魅力的な学校だ。

そんな留学生の受け入れに力を入れている輔仁大学を留学先として選ぶ日本人も多い。今回も2名の日本人学生にインタビューし、輔仁大学での留学経験を語ってもらった。(以下、学生のコメント)

松本 悠月さん
コミュニケーション学部 映像コミュニケーション学科4年
當山 彩奈さん
管理学部 金融・国際企業学科4年

輔仁大学とその学科に決めたきっかけ

松本:中国語「で」専門分野を勉強したいと思い、当時中国語を習っていた台湾人の先生からオススメされた輔仁大学に見学に行きました。実際に、学校の空気を感じて直感的に自分に合っていたので決めました。もともと映画を観るのが好きで、大学生の間に映画を撮るという夢がありました。映画制作やカメラワークを学んでいるのですが、1年生の最初から作品づくりがあり、いきなり実践から始まります。2年生では演技も本格的に学びました。演劇の舞台を脚本から演出まで学生だけで完成させたのは大変でしたが、印象に残っています。授業はすべて中国語です。

當山:高校で数学が好きだったので、数学にかかわる学部に入りたいと思っていました。統計学や会計学などの選択肢もある中で、金融と国際ビジネスを両方学べば、将来の就職に役立つと思って専攻を決めました。輔仁大学の金融・国際企業学科は国際的な認証を受けているので魅力的でした。1~2年生は座学が中心で、教科書は英語ですが、先生が話す言語は中国語でした。留学前に1年間、日本の予備校で中国語を勉強していたのですが、最初はとても苦労したのを覚えています。

留学中に苦労したコト

松本:日本では経験したことなかった体調不良になったことです。ルームメイトのマレーシア人の友だちが病院についてきてくれて助かりました。何かあったときはルームメイトに頼ることをオススメします。

當山:勉強がいちばん大変でしたね。1~2年生のときは、語学力も乏しかったので授業がすごく難しくて、テスト前などはずっと勉強漬けでした。でも、時間が経つにつれて「どうにかなる」と思えるようになり、メンタル面で成長したのと、学科の先輩が助けてくれたので何とか乗り切れました。

輔仁大学の自慢できる点

松本&當山:総合大学なので幅広い学科があって、選択に困らないところです。留学生も多く、中国、インドネシア、アメリカ、ヨーロッパなど、いろいろな人と出会えます。学科に関係なく受ける授業もあるので、他学科の学生とグループワークをする機会もありますよ。また、大学にMRTの駅があるので立地はとても便利です。一方で、台北の中心地ではないので、自然も程よくあり勉強に集中でき、住みやすい環境です。

留学生へのサポートについて

松本:新入生最初の1学期間は、週に1回、輔仁大学の学生がマンツーマンで中国語の授業を行ってくれます。何かあれば、国際事務所に相談できるので安心感があります。私は4年間、大学の寮で生活していて、留学生は優先的に入れるようです。

當山:入学したばかりの時はバディがついてサポートしてくれました。日本語学科の台湾人学生で、科目の選択の仕方を教えてくれて、学部やキャンパスも案内してくれました。緊張して不安な時期にすごく安心させてくれて、とてもうれしかったです。

キャンパスライフの思い出

松本:AIESECという世界中の大学にあるサークルに入っていて、他大学の学生たちとSDGsについて学んだり、海外から台湾に留学したい人のサポートをしたことです。あと夜のキャンパスを走るマラソン大会があり、クリスマスの電飾が印象的でした。

當山:輔仁大学はバスケットボールの強豪校なので、定期的に校内で試合が行われいて盛り上がります。友だちと試合を見に行って楽しかったのが印象に残っています。

留学を通しての成長&今後の進路

松本:たくさんの人と出会って、自分の好きなように生きていいと気づきました。卒業後も台湾に残りたいと思っています。台湾では日本のように大学在学中に就職活動をするのではなく、4年生まで好きなことをみっちり勉強し卒業してから進路を考えます。アルバイトをしながら公務員試験の勉強をする人、大学院に進学する人、留学する人もいて、色々な選択肢があります。日本の友達は3年生から就職活動をしていて、自分は遅れているのかと不安になったこともありましたが、好きなことをしていれば見つかると最近は思っています。楽しく生きていければいいかなとこの4年間で思いました。

當山:語学力も身につきましたが、メンタル面の成長がいちばん大きいです。さまざまな経験を通して、とりあえず何かあっても大丈夫と思えるようになりました。卒業後は日本で就職するつもりですが、台湾で得られる情報は限られているので、日本での就職を考えている人は、早くから情報収集をしておいたほうがいいと思います。私は日本人の先輩に相談していて、みんな丁寧に対応してくださっています。

fju (1)
fju (3)
fju (4)
fju (5)

昨年の記事を読む