Deakin University:メルボルン留学体験者に聞く

2020年2月〜2020年12月まで、オーストラリア南部メルボルンにあるDeakin Universityに語学留学とスタディ・アブロード留学をした中塚さんと山口さん。10か月間の留学生活で感じたメルボルンの魅力やコロナ禍の留学についてオンライン授業の経験などを語ってくれた。(以下、学生の文)

中塚 南緒 さん

中塚 南緒 さん

山口 真穂 さん

山口 真穂 さん

留学のきっかけ、オーストラリアを留学先として選んだ理由、Deakinに決めた理由を教えてください。

中塚:将来は英語圏で暮らしたいので、1年間親元を離れて自分自身を試したいと思ったからです。また、絵や身体表現などを学ぶことができる国に行きたかったので、現代アートやストリートアート、映像技術が近年発展しているオーストラリアを選びました。その中でもDeakin Universityは、留学生の受け入れを積極的に行っていて多文化を学ぶのに最適な場所であったこと、芸術やジェンダーに関する授業が豊富だったことが決め手でした。

山口:私がオーストラリアを選んだ理由は、治安がよく過ごしやすい気候で人々もフレンドリーなイメージがあったからです。Deakin Universityがあるメルボルンは、都会と自然を併せ持ち最高の留学先だと感じました。また、比較的新しい大学で留学生が多いこと、語学学校の授業も充実していることも魅力的でした。

Deakinでは何を勉強しましたか?好きな授業や大変な授業など、コースについて具体的な内容を教えてください。

山口:最初の5か月間は語学学校で学びました。先生はとても丁寧に教えてくれ、留学生の友達もたくさんできました。途中から新型コロナウィルスの影響でオンライン授業に変って戸惑いましたが、先生たちが工夫して授業内容を考えてくれ楽しく学ぶことができました。その後は、大学学部の授業を取りました。私のお気に入りの授業はCreative Brand Communicationという広告に関する授業です。世界の広告を比較したり、広告からどのようなメッセージを伝えたいのか読み取ったりしました。現地の学生とディスカッションをする機会があって大変でしたが、その分やりがいもありました。

中塚:私も最初は語学学校に通いました。語学学校に入学する前に簡単なテストがあり、自分のレベルに合ったクラスに入ることが出来ます。1ターム5週間で、提出物やテストに合格すれば次のクラスに上がれます。大学学部の授業で印象に残っているのは、雑誌のレイアウトに関する授業とアニメーション制作の授業、グローバル化に関するジェンダー問題の授業です。特に、ジェンダー問題の授業は、日本よりオーストラリアの方が考え方が進んでいて視野が広くなりました。

住まい、買い物、食事、日常生活について教えてください。

中塚:帰国までずっとホームステイでした。ホストマザーが長年日本人を受け入れていたこともあり、オーストラリア料理のミートパイから日本食まで、さまざまな料理を作ってくれたので食事で困ることはなかったです。それでも日本食が恋しくなったときは、アジアンショップやダイソーに行っていました。

山口:私は、最初の4か月はホームステイ、後半の5か月は寮で過ごしました。寮に移ってからは自炊をしていました。アジアンスーパーもあるので日本の調味料や日本食も手に入ります。オーストラリアでは多くの公園に無料で使えるバーベキューエリアがあるので、気軽にバーベキューを楽しむことができます。また、世界各国のおいしいレストランやおしゃれなカフェがたくさんあり、時々外食して充実した毎日が送れました。

学校周辺やメルボルン、ビクトリア州内で訪れた場所など、お気に入りの場所があれば教えてください。

山口:街の中心にあるチャペルストリートは雑貨屋さんやレストラン、パブなどがたくさん並んでいて活気がありショッピングや食事を楽しむのにおすすめです。また、フィッツロイガーデンやロイヤルボタニカルガーデンでは緑に囲まれながらピクニックが楽しめます。お気に入りのビーチは、ハーフムーンベイです。少し都心から離れていますが、人も少なく海も透き通っていて穴場ですよ。また、友達とドライブで行ったグレートオーシャンロードには感動しました。ぜひ1泊して夕日と朝日を見てください!

新型コロナウィルスの感染拡大による授業やサポート、生活の変化はありましたか?

中塚:大学からの給付金や食料の支給がありました。特に留学生への対応は優先されていて、オンライン授業に切り替わったときはネットワーク環境やメンタルヘルスのサポートもあったので不自由はなかったです。

山口:私は、最初の5週間を除いてすべてオンライン授業でした。また、半年の厳しいロックダウンを経験しました。お店はスーパーしか開いていなくて友達とも自由に会えない状況は本当につらかったです。しかし、自分がいかに恵まれていたことや多くの人に支えられていたことを痛感できる機会になり、決して無駄な時間ではなかったです。大学側も気軽に相談や授業内容を質問できる場所を用意してくれました。また、語学学校のオンライン教材も充実していて英語力の向上に役立ちました。オンラインであっても友達を作ることはできるし、授業外にもZoomなどで開かれる交流の場に参加することもできますよ。

これから留学する人へのメッセージ

中塚:自分の住み慣れた環境から離れて生活することは想像以上に大変ですが、収穫もたくさんあります。未知への不安も大きいと思いますが、留学経験は必ず将来に生きていくはずです。そして、留学の価値をより高めることができるのは、留学する本人だと思います。自分の中のちょっとした興味にも耳を傾けてあげましょう!

山口:家族や友達と離れ、新たな場所で英語を使って生活をすることは、期待と不安が入り混じるかと思います。特に今は新型コロナウィルスの影響で未来に不安を感じるかもしれません。でも、留学生活の価値を決めるのは全て自分次第です。私も初めは、思い描いていた留学生活にならず人と比べたり自分の選択を悔んだりしました。ですが、失敗を恐れずその状況でできることを探して積極的に挑戦することで道が開けてきました。最終的には、異なるバックグラウンドや文化を持つ人々と関わることで、考え方が柔軟になり、前よりも世界で起こっていることに関心を持つようになりました。留学を通して視野が広がり大きく成長できたと自信を持って言うことができます!留学中には楽しいことだけではなく困難も待ち受けていると思いますが、自分を見つめ直し成長できるチャンスです。みなさんの留学生活が素晴らしいものになることを願っています。

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