学生時代から海外旅行をすることが多く、いつかは英語を完全に習得するために長期留学をしたいと思っていました。やるからには早い方がいいと思ったので、高校卒業後の留学を決めました。カナダは自然が豊かで英語の発音もキレイだと聞き、治安もよく少しでも親を安心させたいと思い、留学先に選びました。
留学サポート団体に相談してみると、すべて任せるのではなく、アドバイスをもらいながら「自分でする」サポート方針でした。私の性格や希望する環境から、トロントを留学先に選びました。
語学学校では、初日に文法問題と英語の面接によってクラスが分けられます。レベルが1~17まで細かくあり、自分に合ったクラスを選べるのはとてもよかったです。留学当初は先生が何を話しているか理解できなかったのですが、ゆっくり話してほしいと伝えると先生も努力してくれました。
私は渡航3か月間は、日本人と出会ってもまったく日本語を話さないように努力していました。学校で日本語で話しかけられても英語で返答し、授業が終わっても英語、ホームステイ先へ帰っても英語というまさに求めていた環境を楽しみました。
最初の1年2か月間は、クロアチア出身のご家庭でホームステイをしていました。親身になってくれるホストファミリーだったので長期間お世話になりましたが、仕事を始めるタイミングで自立しようと思い、シェアハウスを探しました。シェアハウスは、カナダのコミュニティサイトや日本語掲示板を活用しました。気をつけていたことは、必ず実際にその部屋に行き、大家さんと会い、その家でベッドバグ問題(トコジラミ・南京虫)が今までになかったか、家賃には何が含まれているか、などを確認していました。
私は4つの仕事を経験しました。まず学校が募集していたILAC Teens Social Events Leaderに応募しました。これはILACのサマーキャンプに参加する10代の学生団体をまとめ、観光や交流などのイベントを提供するスタッフでした。インターン修了後も引き続きILACのActivity deskで働きました。ほかにも、大型インテリアショッピングモールで案内係として数か月勤務したり、夏季限定移動式遊園地で働いたり、最終的にはハイレベルな接客サービスを提供する会社に入社し、サーバーやバーテンダー、ケータリング業を経験しました。カナダで仕事を探すにはコネクションが大切だと聞いたので、私は人とのつながりをフルに活用しました。
カナダ留学を経験して、自分を知り、成長させる多くの経験ができました。特にトロントは人種・文化が多様なので、自分が常識と思っていたことでも他の文化ではまったく違ったりすることを学び、違いがあることを知っていると、相手を理解しようと視野を広く持つようになりました。ワーホリの1年間は本当に一瞬でした。トロントは都会でありながら自然もあり、親切な人が多く、差別も少ない本当にいいところでした。私の第2の故郷になりました。